KUROMOJI

 

 

 

植物の力を借りて

 

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クロモジの木

クロモジはクスノキ科 落葉低木で、昔から日本の山地に自生していている香木です。
小枝のころは緑色の枝に黒い模様、時間が経つつれ茶色に黒い模様と変化します。
春には黄色い小花を、夏には実を付け、枝を折ると甘く爽やかな香りがします。
かつては枝葉から蒸留した精油をヨーロッパなどに輸出ていました。現在もクロモジの精油は人気ですが、精油はなかなか抽しにくいため価格は高めです。
樹皮を残して削った楊枝で知られ、茶会などで和菓子に添えて上品な雰囲気を醸し出します。
クロモジは胃腸に良いとされ、漢方で枝葉は鳥樟、根皮釣樟といい、薬用酒としても使われています。

 

ハイドロゾル

ハイドロゾル(芳香蒸留水)とは、植物から水蒸気蒸留法で精油を抽出する際に、一緒に得られる芳香性の水溶液で、植物の水溶性成分が含まれ、香りは植物の芳香成分そのものの香りです。日本ではフローラルウォーターやアロマウォーターなどの名称で呼ばれるています。
ヨーロッパでは古くから歴史があり、ローズウォーターが始まりとされています。ネロリ、ラベンダー、ローズマリーを利用した芳香蒸留水も登場し、今でも化粧水など幅広く使われています。精油と違い希釈せずそのまま使用できるハイドロゾルは、シンプルに暮らしの中に取り入れることができます。
アロマセラピーの普及と共に精油の需要が伸び、ハイドロゾルは捨てられてしまうこともありましたが、近年になり、逆説的に「成分濃度が低いため安全に使える」ことから、ハイドロゾルが再認識されています。*成分濃度は精油の0.1〜0.01%ほどです。

 

フィトンチッド

森林植物の“香り” は、殺菌力を持つ、香気成分によるもので “フィトンチッド” よばれ “ 森林浴 ”として知られています。
“フィトンチッド” は、もともと植物自身が昆虫や動物、病害菌などの外敵から身を守るために放出する成分です。その成分には活性酸素を除去する抗酸化作用や、交感神経を抑え副交感神経を高めるリラクゼーションに導く作用があると言われ、私たちも恩恵を受けています。
クロモジハイドロゾルの主成分は、モノテルペンアルコールという水溶性の香気成分です。
モノテルペンアルコールは毒性や刺激がなく、抗菌作用や殺菌作用、抗真菌(カビ)作用があることから、私たちの暮らしの中に安心して取り入れることができます。

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猫と精油

ペットの匂いや、トイレの匂いが気になるからといって、ネコのいるお部屋で精油を使用する芳香浴をしていませんか。最近ペットとして人気の猫ですが、肉食動物のネコは、樹木の香りや柑橘の香りなどに含まれる脂溶性成分を肝臓で解毒する酵素が欠け不完全なことが判明しています。また皮膚も薄く吸収しやすいため、脂溶性成分を含む精油を使用した芳香浴はネコのいる家庭では危険です。
精油と違いハイドロゾルの含有成分は水溶性成分であるため、比較的安全に解毒することができるため、ネコのいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
*ネコはグルーミングをよくする動物です。ネコにも安心だからといって、むやみにネコにスプレーはしないでください。

 

自然の中で深呼吸するように心地よい木々の香り